石垣好きの城歩き

石垣好きの城歩き

城好きが公共交通機関と気合で城を巡ります

新発田城(新潟県新発田市)2019年11月

北国らしい海鼠壁の美しいお城です。三重櫓は全国でも珍しい3尾の鯱を載せています。ただ、敷地の大半が自衛隊の駐屯地で立ち入りできないのが残念。これが本当の戦国自衛隊か?

日本100名城

満足度:★★★★★ 

 

歴史

豊臣秀吉の命により、1598年に上杉家は越後から会津に転封になりました。

代わりに越後に入封した堀秀治の与力大名として、溝口秀勝が蒲原郡に6万石で入部しました。秀勝は領内最北端の新発田に城を築き、以後270年余り12代藩主直正で廃藩置県に至りました。ずっと藩主が変わらなかった珍しいお城です。

 

交通アクセス

行きやすさ: ★★★★

新潟駅から新発田駅まで電車で40分弱。新発田駅から徒歩25分。

城下町らしく何度か道を曲がる必要があり、地図がないと迷うと思います。駅のレンタサイクル利用がお薦めです。

 

城歩き

新発田城城郭図

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近世初期城郭としては珍しい平城であり、五角形の本丸を二の丸が囲み、二の丸南に三の丸が置かれる縄張りでした。当時は湿地に囲まれており、別名「菖蒲(あやめ)城」とも呼ばれました。

現在、二の丸・三の丸の堀は埋め立てられており、本丸の半分と二の丸北部を自衛隊が駐屯しております。

 

土橋門跡

新発田城土橋門跡

二の丸から本丸に入るには、一旦この土橋門を通って帯曲輪に入る必要があります。

よく写真で見る新発田城は石垣と櫓ですが、実際は本丸の一部を除いて土塁の城でした。

 

旧二の丸隅櫓

新発田城 旧二の丸隅櫓

海鼠壁がきれいな隅櫓。元は二の丸にありましたが、1960年(昭和35年)に本丸鉄砲櫓跡に移築されました。新発田城で唯一の現存櫓になります。

 

本丸表門

新発田城 本丸表門

現存する表門。石垣塁線から一間(約1.8m)ほど奥まって建てられており、相横矢がかかるようになっています。新発田城に入城できるのは4月から11月まで、冬季は入城できないので要注意。雪国ならではですね。

ボランティアガイドの方もいらっしゃって、なんとも和む雰囲気です。

 

辰巳櫓(復元)

新発田城 辰巳櫓

明治の廃城令で取り壊された辰巳櫓ですが、2004年(平成16年)に古写真他を元に木造で復元されました。この櫓は海鼠壁では無いんですね。

本丸表門内部

新発田城 本丸表門
新発田城 本丸表門内部

本丸表門は内部が公開されています。がらんと広いです。前面の石落としが印象的。
 

旧二の丸隅櫓内部

新発田城 旧二の丸隅櫓入口

新発田城 旧二の丸隅櫓内部

先程見かけた旧二の丸隅櫓にも入ることが出来ます。余計な展示はなく、櫓内は石落としも無くてシンプルです。

 

辰巳櫓内部

新発田城 辰巳櫓内部

こちらは復元された辰巳櫓内部です。柱の木が真新しく、照明が明るいですね。

自衛隊駐屯地

辰巳櫓入口からの自衛隊駐屯地の眺め。本丸の半分は駐屯地に占められており、境目には塀が建てられています。明治以降、城跡に軍が駐屯した例は多々ありますが、現在まで続いているのはこの城くらいです。そういう意味では貴重かも?

御三階櫓(復元)

新発田城 御三階櫓

本丸から出て、堀沿いに天守代用であった御三階櫓に向かいます。御三階櫓は2004年(平成16年)に辰巳櫓とともに木造で復元されました。海鼠壁がとてもきれいです。ただ、屋根上の鯱の向きがなんだかおかしい???

御三階櫓(復元)

新発田城 御三階櫓

実は最上階がT字型の入母屋屋根になっており、3尾の鯱が載っています。どうしてこのような特異な構造なのか不明だそうですが、この城以外では見かけることは無い貴重な構造です。

非常に残念なのが、駐屯地内にあるため内部に入ることが出来ません。上手にルートを設置できれば、観光の目玉になるのに惜しいな。

 

感想

本丸以外の遺構は少なく、その本丸も自衛隊駐屯地とあって惜しい印象でした。ただ、復元された御三階櫓が美しく、現存する表門や隅櫓の内部に入れるのも良かったです。ボランティアガイドの方たちも楽しそうで、愛されているお城でした。