伊東氏5万1千石の飫肥城。城下町は「九州の小京都」とも言われ、武家屋敷の石垣が残っています。NHKの連続テレビ小説「わかば」のロケ地にもなりました。
沖縄半島南端の喜屋武岬の断崖上に築かれた具志川城。城内からは海を見渡すことができ、海上の船を監視する役目を果たしていました。城壁が良好に残っていることから、1972年(昭和47年)に国の史跡に指定されました。
駅からめっちゃ近い福山城。ホームからも5層の天守を見ることができます。2022年の築城400年を記念して、日本唯一の天守北側の鉄板貼りが復元されました。これは絶対見逃せません。
南部地区で一番の城壁が残っている糸数城。万里の長城のようで迫力満点です。城内も広く、見どころいっぱいのグスクでした。
旧玉城村(現南城市)の小高い丘にある玉城城。何と言っても岩をくり抜いて造られた太陽の門が写真映えします。城からの眺めも素晴らしかったです。
知念城は沖縄南部にあるグスクで、古城(こーぐすく)と新城(みーぐすく)で構成されています。新城の正門がアーチ門になっており、小規模ながらも沖縄の城らしさを楽しめました。
「諏訪の浮城」とも呼ばれた高島城。現在は内陸部にありますが、諏訪湖畔に築かれた水城でした。杮葺(こけらぶき)の渋い天守が特徴です。
漆黒の5重天守が残る松本城。現存する日本最古の天守とも言われおり、アルプスの山々をバックに佇む姿は本当に美しいです。
大分駅から歩いて行ける府内城。現在の姿からは想像できませんが、当時は海に繋がる平城でした。近年改変されているところも多々ありますが、あちこちに工夫がみられる面白い城ですよ。
角埋山に築かれた難攻不落の角牟礼(つのむれ)城。島津軍の侵攻に耐えたことでも有名です。穴太積みの石垣が見つかったことが契機となり、近年注目されています。
昔は福沢諭吉、最近は唐揚げで有名な中津にある中津城。大河ドラマの主人公だった黒田官兵衛が築城を始め、細川忠興が完成させました。石垣に二人の協力の跡(?)が残っています。
南蛮造の天守が特徴的だった小倉城。徳川幕府の九州支配の牙城であり、幕末には長州藩との戦いの拠点にもなりました。現在は城の大半は市街地となり、本丸の堀と石垣がわずかに残されています。
元海賊の平戸藩松浦家の居城だった平戸城。一度は炎上しましたが、松浦家の悲願で再建されました。2021年3月には天守の改修工事が完了し、展示内容が一新されました。
キリスタン大名・有馬晴信の居城だった日野江城。イエズス会のルイス・フロイスが絶賛するほどの豪華さを誇りましたが、息子の直純は延岡に転封し、廃城となりました。近年の発掘調査で安土城のような直線階段が見つかり話題になりました。
メジャーではありませんが、期待以上に良かった佐敷城。一国一城令によって破却されてしまった城ですが、佐敷町によって近年整備され、2008年には国史跡に指定されました。城跡からの眺めもよくお薦めです。
鶴丸城とも呼ばれた鹿児島城は島津家77万石の居城でした。その造りは石高に反し、山麓に方形の本丸と二の丸を一重の石垣で囲んだ簡素な城でした。 2020年には御楼門が復元され、かなり見栄えが良くなりました。
一国一城令の特例だった八代城。支城とは思えない立派な石垣と堀が印象に残りました。流石は熊本の加藤家が築いただけありますね。 「八代に過ぎたるものが二つあり 天守の屋根に乞食の松」細川忠興
久留米21万石、有馬家の居城であった久留米城。二の丸、三の丸はブリヂストンの敷地になってしまっていますが、本丸南面に高石垣が残っています。ちなみに競馬の有馬記念は、有馬家末裔である有馬頼寧氏の名が由来となっています。
佐伯の八幡山に残る佐伯城。世の中が平安に移りゆく中で築かれた山城です。明治の文豪・国木田独歩はこの城山を舞台に小説「春の鳥」を書きました。近年4段石垣が見つかり、要注目のお城です。
作曲家・滝廉太郎の「荒城の月」のモデルにもなった岡城。建物は残っていませんが、その壮大な石垣は古代遺跡を思わせます。城好きに絶対お勧めの城跡です。
城下かれいで有名な大分・日出にも城跡があり、日本唯一の鬼門櫓が残っています。作曲家・滝廉太郎の父は元日出藩士であり、祖父は家老を務めていました。 「日出の殿様 木下様は 城の下まで船が着く」
大村藩二万七千石の居城だった玖島城。大村湾に突き出した玖島に築かれた海城でした。現在は大村公園となっていますが、大空堀があったり、船蔵跡があったりと見どころ十分の城でした。
島原・天草の一揆の主戦場となった原城。激しい籠城戦の末に一揆は鎮圧されましたが、幕府が鎖国に踏み切るなど、日本の歴史に大きな影響を及ぼしました。近年の発掘調査により、十字架やロザリオが見つかるとともに、埋もれた原城の構造も判明しました。
島原の乱の原因の一つにもなった島原城。その白亜の天守と高石垣に圧倒されますが、天守からの眺めも絶景でした。
壮大な石垣に圧倒される大阪城。以前大手口からと京橋口からの登城ルートを記しましたが、今回は玉造口からのルートになります。大阪城三部作の最終章になります。
日本三大海城にも数えられる讃岐高松城。かつては四国最大の天守が建っていました。現在、城の半分は市街地化していますが、貴重な現存三重櫓が2基残っています。 「讃州さぬきは高松さまの城が見えます波の上」
私が今まで見てきた中でも屈指の石垣を持つ津山城。学生の頃、偶然立ち寄ったときの衝撃は忘れられません。その姿はまさに石の要塞。石垣好きには堪えられない城郭です。
豊臣五大老のひとり、宇喜多秀家によって築かれた岡山城。安土城天守にも似た三層六階の黒色の天守が非常に格好いいです。日本三名園として知られる後楽園は岡山藩4代藩主の池田綱政によって築かれました。
東日本唯一の現存天守がある弘前城。現在石垣修復のため、天守は世にも珍しい引っ越し中です。江戸時代からそのまま残る縄張りを堪能することができました。
森の中にひっそり佇む安慶名城。実際に訪問してビックリ、高石垣がめぐるワイルドな城跡でした。世界遺産群には選ばれてはいませんが、沖縄では珍しい輪郭式の縄張りと云われており、城マニアは訪問して損はしませんよ。