石垣好きの城歩き

石垣好きの城歩き

石垣マニア(自称)が電車とバスと気合でお城を歩き回ります

続日本100名城

高島城(長野県下諏訪市) 諏訪湖畔の水城

「諏訪の浮城」とも呼ばれた高島城。現在は内陸部にありますが、諏訪湖畔に築かれた水城でした。杮葺(こけらぶき)の渋い天守が特徴です。

角牟礼城(大分県玖珠郡玖珠町) 穴太積みの石垣が残る山城

角埋山に築かれた難攻不落の角牟礼(つのむれ)城。島津軍の侵攻に耐えたことでも有名です。穴太積みの石垣が見つかったことが契機となり、近年注目されています。

中津城(大分県中津市) 黒田官兵衛が築いた三角形の城

昔は福沢諭吉、最近は唐揚げで有名な中津にある中津城。大河ドラマの主人公だった黒田官兵衛が築城を始め、細川忠興が完成させました。石垣に二人の協力の跡(?)が残っています。

小倉城(福岡県北九州市) 前衛的だった南蛮造の天守

南蛮造の天守が特徴的だった小倉城。徳川幕府の九州支配の牙城であり、幕末には長州藩との戦いの拠点にもなりました。現在は城の大半は市街地となり、本丸の堀と石垣がわずかに残されています。

八代城(熊本県八代市) 肥後加藤家が築いた城

一国一城令の特例だった八代城。支城とは思えない立派な石垣と堀が印象に残りました。流石は熊本の加藤家が築いただけありますね。 「八代に過ぎたるものが二つあり 天守の屋根に乞食の松」細川忠興

久留米城(福岡県久留米市) 久留米藩主だった有馬家の居城

久留米21万石、有馬家の居城であった久留米城。二の丸、三の丸はブリヂストンの敷地になってしまっていますが、本丸南面に高石垣が残っています。ちなみに競馬の有馬記念は、有馬家末裔である有馬頼寧氏の名が由来となっています。

佐伯城(大分県佐伯市) 関ケ原合戦後に築かれた近世山城

佐伯の八幡山に残る佐伯城。世の中が平安に移りゆく中で築かれた山城です。明治の文豪・国木田独歩はこの城山を舞台に小説「春の鳥」を書きました。近年4段石垣が見つかり、要注目のお城です。

原城(長崎県南島原市) 島原の乱の最大激戦地

島原・天草の一揆の主戦場となった原城。激しい籠城戦の末に一揆は鎮圧されましたが、幕府が鎖国に踏み切るなど、日本の歴史に大きな影響を及ぼしました。近年の発掘調査により、十字架やロザリオが見つかるとともに、埋もれた原城の構造も判明しました。

勝連城(沖縄県うるま市) 反逆の阿麻和利の居城

反逆の阿麻和利(あまわり)の居城だった勝連城。勝連半島の2つの丘に北城と南城が築かれる大規模な城でした。現在は北城が復元され、丘の上に姿はまるでギリシャ神殿のようです。

座喜味城(沖縄県読谷村) 護佐丸が築いた戦闘特化の城

悲劇の功臣・護佐丸が築いた座喜味城。沖縄では珍しい戦闘特化型の城郭です。青空に白亜のアーチ門が美しく映え、沖縄世界遺産にも選ばれています。

苗木城(岐阜県中津川市) 岩盤上の赤壁の城

巨大な岩が印象的な苗木城。岩盤を利用した石垣は圧巻で、天守跡に設けられた展望台からの木曽川の眺めは絶景の一言です。

大和郡山城(奈良県大和郡山市) 逆さ地蔵の埋まる天守台

大和の要として築かれた大和郡山城。石垣には多くの石仏や五輪塔が転用されており、中でも逆さ地蔵が有名です。今年3月に極楽橋が再建され、城内を廻るのも便利になりました。

福井城(福井県福井市) 日本最強の県庁

一部から最強の県庁と呼ばれる福井県庁。その理由は、城の本丸に県庁と警察本部があるから。そのためか、越前松平家68万石の巨城でありながら、福井城はもうひとつ地味な印象です。ただ、2018年(平成30年)には山里口御門が復元され、少しずつ整備が進めら…

村上城(新潟県村上市) 新潟県最北端の石垣の城

新潟県の最北端のにある村上城。縄張りは山城部と山麓部 に分かれており、山城部には東日本では珍しい石垣が残っています。三面川(みおもてがわ)には鮭が上り、村上藩の貴重な財源でした。 「鮭と酒と情けの街、むらかみ」

米子城(鳥取県米子市)  ツイン天守がそびえ立っていた城

中海に面した湊山とその麓に築かれた米子城。往時には山頂にツイン天守がそびえ立っていましたが、廃城後に薪代わりに燃やされたという悲しい話が伝わっています。近年改めて調査と整備が進み、登り石垣や竪堀が発見されました。今後要注目の城です。

田丸城(三重県度会郡玉城町) 伊勢神宮の宿場町の城

かつて伊勢神宮の宿場町として賑わった玉城町には、南北朝時代に築かれた田丸城がありました。大手門から本丸までにいくつもの虎口が残っています。現在三の丸には中学校があり、部活中の学生が元気に挨拶してくれました。

水城(福岡県大野城市) 太宰府防御のための土塁

太宰府防御を目的に1.2キロに渡って築かれた土塁が水城(みずき)です。今は土塁のみが残り、城というよりは古墳チックな雰囲気を味わえます。 「筑紫に大堤を築きて水を貯えしむ。名づけて水城と曰う」

臼杵城(大分県臼杵市) かつて島だった大友宗麟の城

キリシタン大名・大友宗麟の居城だった臼杵城。現在は街中にある城跡ですが、築城当時は丹生島に築かれた海城でした。城跡にも島の面影が所々に残っています。臼杵というと石仏が有名ですが、ぜひ合わせて観光してください。