土佐24万石、山内家の居城であった高知城。全国に12しかない現存天守が残っているだけでもすごいのに、本丸御殿も残っています。石垣好きとしては、二の丸や三の丸の高石垣も見逃せません。カツオのたたきも旨かったぜよ!
2015年7月登城
満足度:★★★★★
歴史
関ケ原の合戦によって土佐一国を与えられた山内一豊は大高坂山に居城を定め、本丸と二の丸を完成しました。二代忠義によって三の丸が完成し、名を高智山と改め、これが後に高知になりました。
山内一豊は妻(千代)の内助の功で有名ですが、土佐では長宗我部の残党にえげつないことしたようで地元の評判は微妙ですね。敵地を治めることになり、一豊も必死だったんだと思います。
交通アクセス
行きやすさ:★★★★★
JR高知駅から路面電車に乗って「はりまや橋」で乗換え後、「高知城前」下車。本数も多いし余裕です。のんびり 歩いても30分弱ぐらい。
城歩き
追手門
高知城の表門にあたる追手門から城内に入ります。門と矢狭間塀で囲まれた枡形で敵の攻撃を迎え撃ちます。渡櫓の中に入れないのが少し残念。
案内図
本丸と二の丸が廊下橋で繋がり、三の丸がぐるっと囲みます。右下の板垣退助像あたりから本丸を目指します。
杉の段の石垣
石垣は野面積み。高知は多雨地帯なので、排水が直接石垣に当たらないように石樋が舌のように飛び出ています。これを含め城内に16ヶ所確認されているそうです。南国ならではの工夫ですね。
三の丸の石垣
人はあまり見かけませんでしたが、三の丸の高石垣が立派です。特に北側の石垣は野面積で苔生していて風情がありました。
カニ発見
近くに川があるように思えないけどカニ発見。不思議だ。
本丸の天守
こうして見ると、惚れ惚れするほど石垣が立派です。
廊下橋
二の丸から本丸へはこの廊下橋を渡ります。私が訪問したときは夏祭りの最中で、二の丸には沢山の屋台が出ていて賑やかでした。
天守と御殿
天守と本丸御殿。天守は4重6階の望楼型天守。天守は天守台の上に建てられることが多いのですが、高知城は曲輪に直接建てられています。また、2重と3重の間が間延びしており、個人的には少々格好悪いなと失礼な印象を持っております。
一応フォローすると、天守・御殿・廊下橋など本丸全体の建物が残っているのは高知城だけで、大変貴重です。
感想
本丸全体の建物が残っているだけでも凄いのに、縄張りや石垣もとても立派です。石垣好きなら三の丸の石垣は見逃せないですよ。城好きなら必ず行くべき城ですね。
「日本の夜明けぜよ!」
グルメ
小料理屋の「磯の茶屋」さんのカツオのたたきが絶品でした。お薦めです。